【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第2章 はじまり
そしてそのまま
あっという間に卒業。
そして卒業後は、
倫太郎は宣言通り関西の学校へ。
兵庫県の学校だっていうことだけは聞いた。
………大阪とかじゃないんだ。
私は女子高生になって
それなりに部活してそれなりに楽しんで。
初めての彼氏もできた。
でも、全部それなり。
中学の方が楽しかったな。なんて
ふと思ったりもしたけど。
それは倫太郎がいたからだって気付いたから、
考えることをやめた。
私は高校を卒業した後は、東京の大学へ進学した。
そして
"倫太郎も東京だって"
って
高校にあがってすぐの頃は
お母さんの口からよく倫太郎の話が出ていた。
だけど、私があからさまに嫌な顔をするから。
お母さんが私に倫太郎の話をすることも
ほとんどなくなった。
高校卒業後、倫太郎も東京だって話も
久しぶりにお母さんから聞いたけど。
ただ、私には関係ないことだ。
東京っていっても広いし。
なによりめちゃくちゃ人多いし。
だけど
ただ今夏休みで帰省中
「ねぇ、倫太郎も今帰ってきてるんだって」
「ふーん」
「………お母さん、買い物行ってくるから。
ちょっと遠くまで行くから、少し遅くなるかも」
「はーい。いってらっしゃーい」
こんな私に
ため息混じりのお母さん。
たぶんお母さんは未だに私たちをどうにか、
というか、たぶん。
せめて当たり前に話題に出せるくらいにしたいのかなって。
でも別に私たちが仲良くしなくても
お母さんたちは相変わらずだし
別に関係ないじゃん。