【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第4章 治とバレーを見に行く話
「ごめんね。お待たせ!」
「大丈夫?」
「うん!」
「ほな行こか!こっちやで」
今度は人の流れに逆らって歩き出す。
どんどん前を行く治くん。
人の流れに逆らって歩くのが苦手で、
なかなか前にも進めない。
ただ、背が高い治くんは
離れても目立つから問題ないけど。
そして周りの人は
治くんを二度見
そりゃそうだよね。
宮侑選手かな?って思っちゃうよね。
私も今日、
コートに治くんがいるなぁって思ったもん。
「すまん。人多くて大変やな」
周りの人にどんどん流されていたら、
あっという間に元の場所まで戻ってきて
そんな私のところに戻ってきてくれた治くん。
「さ、行こか」
そう言って今度は手をとられて
治くんと初めて手を繋いだ。
ドキドキした。
緊張で?
ううん。
倫太郎に、見られないか。
そんなこと、
絶対に言えないけど。