【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第4章 治とバレーを見に行く話
「まじか~!じゃあちゃんは角名の応援やな?」
「今日は侑くんの応援に来たから、侑くんの応援するよ?」
「そんなん言ったらツムも喜ぶで!
あ、始まる前にトイレ行かんでええ?」
「あ、行っとこうかなぁ。
ってやっぱ混んでるね」
トイレの手前からできている行列に目を向ける。
「待っとくから行ってきたらええよ」
……………。
「ありがと。じゃあ、そうしようかな」
一人、お手洗いの列に並ぶ。
そして急いでスマホを取り出す。
基本的にシーズン中の週末はずっと試合だから、
どこで誰と試合をしているか知っている時もあるし
知らない時もある。
今回は、倫太郎以外のチームの試合を見に行くことを
言うつもりもなかったから。
今日の試合のことは聞いていなかった。
久しぶりにできた彼氏は、
実はあなたの友達の治くんでした。
ってことを、言わなくちゃって思ったけど………
やめた。
とりあえず、試合前はやめておこう。
私たちの関係では、彼氏彼女はあり。
だけど、それが倫太郎の友達となると
話が変わってくる。
かも知れない。
とりあえず、付き合いはじめてしまったものはもうしょうがない。
帰ってから、ちゃんと話そう。