【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第3章 はじまり(角名)
「、好き」
の髪を撫でながら
今まで伝えたくてしょうがなかったこの言葉を音にする。
「私もずーっと倫太郎のことが大好きだったよ」
今まで遊んできた子達からも何度も言われた。
何度も聞いたことがあるその言葉。
だけど、から「大好き」だなんて言われて
我慢なんかできなかった。
最後の言葉を聞くまで我慢できなくて、遮るように唇を塞ぐ。
さっきの触れるだけのキスとは違う。
角度を変えて、舌での口を割って
歯列をなぞって夢中での口腔を侵す。
ふぅ、っと
一度唇を離すけど
「ねぇ、なんでそんな顔してるの?イヤ、だった?」
泣きそうな顔
………ヤバい
やらかした。
あまりにも夢中で、また
のことを考えることができていなかった。
"また" だ。
………最悪だ
「イヤじゃないよ。
大好きな倫太郎が抱きしめてくれてるから、嬉しかったの」
泣きそうな顔はそのままだったけど
口角が上がったの手が、俺の頬に触れる。
「本当に?」
「やっと好きって言えたんだよ?
ただ、今日まで長かったなーって思っただけ」
「もっと早くに連絡すればよかった」
「これからはまた一緒だよ」
その言葉に今度は俺が泣きそうになって
目の前のを確かめるように
強く、抱きしめた。