【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第2章 はじまり
「まぁ、遊んでないとは言えないかな」
「でしょ?」
ほら、やっぱり
「それ聞いて、私も手放しでどうぞ~って送り出せはしないけど。
だけど私も彼氏いるし。これからもわかんないし。
縛り合ったりしてケンカするのが嫌で付き合いたくないって言ってるんだから、
倫太郎が好きなようにしていいよ」
「ははっ、わかった」
「だけどそのかわり」
しっかりと倫太郎と目を合わせる
「私が特別で、私の特別でいるって約束して?」
「そのまま返していい?もう俺離す気ないからね?
覚悟、できてる?」
「もちろん」
そういう私に満足そうに笑って
そして倫太郎の言葉に私も満足して。
本当に歪んでる。
だけどずっと家族みたいに大切な人で
なんなら家族より大好きかもしれない人なのに。
それなのに家族みたいな絆はなくて。
だからお互いにこの歪んだ愛情が生まれちゃったんだ。
でも昨日まではなかった二人だけの秘密ができた。
私達の間に絆ができた。
他人の理解や世間の目なんてどうでもいい。
まっすぐじゃない分、たぶん
解けることもない。
それだけあれば、充分。
(2021.6.5)