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【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか

第23章 仙台で(倫太郎の彼女)


高校生の頃からの友達の侑くんも

もう何年も一緒にプレーしている小森くんも


倫太郎の機嫌の悪さは

"わからない" と返事が返ってきた。



なのにこの人には "わかる" んだ。





「ちゃんたちこれからどうするの?」



「あ、もう少ししゃべって帰ろうかってあおいさんと言ってる。

古森くん明日も試合頑張ってね。

明日は帰るから行けないけど」



「そうなんだ。今度またご飯行こうよ。あおいさんも。

あと応援も!」





コミュ力おばけの古森くんが、

今日はじめましてのあおいさんににこりと笑いかける。





「ぜひぜひ。よろしくお願いします!

倫太郎くんも。ね?」





まじで一人だけ全てを知っているあおいさんだから

なんかもう、ひたすら申し訳ない。





「あ、はい」



「ちゃんとあおいちゃん?

私東京で仕事になったから、治のお店にも行きたいなぁって思っとるんよ!

だからまた会うかもしれんし、よかったらその時はおしゃべりしてくれへん?」



「あ、はい。

私だいたい仕事後は宮でご飯食べて帰ってるんでぜひ」



「私ちゃんと職場一緒なんで、

呼んでもらえたら行きます!」





なんだろう。



彼女ではないとわかったんだけど

だけど彼女ではないことしかわからなくて。



だけどそんなことは言えないし、

これからも宮で会うのか~。と思うと、



ウン。





いや、北さんのお姉さんご本人は

ものすごく素敵な人だと思うんだけど、


だからこそ倫太郎が好意を寄せているのかもと思うと

複雑以外の何者でも無い。



そんな中でのあおいさんのフォローにさらに泣けてくる。
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