第23章 仙台で（倫太郎の彼女）

「ほんまに？東京来たのはええけど

あんまり知り合いもおらんし、

そうやって言ってくれてめっちゃ嬉しい！

特に治の彼女とその先輩なんて、私ラッキーやなぁ！」





本当に笑顔も雰囲気も柔らかい。




たったこれだけの時間



だけどやっぱり素敵な人だなと思った。





「姉ちゃん、俺らも東京とかそっち行く時は連絡するわ！」



「うんうん。待ってるわ。

じゃあそろそろ帰らんと。あんたたち明日もやろ？」





そうなんだよね。

この人たち明日も試合じゃん。





「姉ちゃん今日のホテルどこ？」



「◯◯ホテルなんやけど」



「あーー！じゃあ結構近いですね！」



「あおいちゃんどの辺かわかるん？」



「出て右にまっすぐ行ったところだよ」



「じゃあ俺らと方向一緒やから送ってくわ！」



「あんたはちゃんとあおいちゃん送っていかんと」



「あ、でも私たちもう少し話して帰ろうかって言ってたんで！」





だから大丈夫です！と伝える。