【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第22章 仙台で(夜ご飯の後)
「ありがと。ってかどういう集まり?」
なにこのメンバー?って古森くんが首をかしげてる。
そうなるよねぇ。
古森くんは倫太郎のチームメイトだから、ここも友達。
だし、木兎さんより付き合いは長いし
一緒にご飯を食べに行ったり、
会う機会も多い。
ちなみに古森くんと倫太郎の付き合いはもうだいぶ長いけど、
古森くんも私たちの関係を知らない。
というか倫太郎サイドで知っている人はたぶんいない。
「今日ちゃんたち応援に来てくれたから、一緒に飯食いに行かへん?って誘っただけやで?」
「そうそう!ただご飯食べてただけ!」
倫太郎の表情はいつも通りだったけど
一人だけ全てを知っているあおいさんが
慌ててフォローを入れてくれる。
気を遣わなくてもいいのに。
なんて思うけど
もしも私が逆の立場だったら
あおいさんと同じことするよなぁ。なんて。
気を遣わせてしまい、ごめんなさい。
次のお店は今日一日のお礼含めて奢ろう。
「てか侑と木兎さんとちゃんも繋がってるんだ?」
「ちゃん、今サムと付き合うとるからな!」
その言葉に倫太郎の表情が一瞬ピクリと動き、
そして影が落ちる。
なに?自分は言わないくせに。
私にだけそんな態度
まじ意味わかんないんですけど。
「てかちゃん、今日侑のユニフォーム着てたよね?!」
げ。
結局古森くんにバレてた。
「あーーーうん」
なんとも歯切れの悪い返事だな。
でも古森くんに対しては、やっぱり申し訳なさがある。
「今日は侑たちの応援?
俺たちは~?勝ったのに~」
人懐っこい笑顔で
冗談っぽく、そう言われる。