【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第20章 仙台で(会場にて)
新幹線を降りた後は、会場へ行く前に
ホテルに寄って荷物を預けて
その後にあおいさんに連れて行ってもらったご飯屋さんで
少し遅めの昼食を食べた。
本当は牛タンを食べたかったんだけど
それは夜まで我慢することに………!
そして、いつもギリギリにしか会場には行かないんだけど
今日の目的
倫太郎の彼女を探し出すべく
開始一時間以上前に到着。
ただ、この時間でもすでに結構な人がいて
この中からあおいさんに
「倫太郎の彼女を探して下さい」とお願いした自分に
くらりと眩暈がした。
「よーーーし!いないと思ってるけど頑張って見つけるぞ~!」
腕捲りをするジェスチャー付きで
笑いながらそう言ってくれるあおいさん
「いや、まじでスミマセン」
「何が~?」
「いや、この中から人を探して下さいなんてお願いしてしまい………」
「え~?ウォーリーを探せ実写版!みたいで楽しそうじゃん!」
「まじ天使………」
「もっと言って~!」
あはは!と笑いながらそう答えてくれるあおいさんは、本当に天使。
天使って本当にいたんだ。
そんな天使と会場の外を回ってみるけど
まぁ、それらしき人は見当たらない。
「あ、ちなみに倫太郎くんのユニフォーム着なくて大丈夫?」
クリスマスに
今日の試合はユニフォームを着てきてと言われた。
ただこんなことになって
絶対絶対着ない!!って思ってたけど
七年目にして初めてこんなにも気持ちが沈んでいる私は
やっぱ着とく……?とか。
だから一応。
小さく畳まれたユニフォームは、バッグの中に仕舞われていた。