【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第19章 仙台へ(新幹線)
「あ、かわいい!
でもさすがに薬指とかじゃないんだ?」
「そもそも、初めての指輪は婚約指輪でいいよって言ってたんですよ。
だから、初めての薬指の指輪は、婚約指輪の予定です。
だから私がゼクシィを置いた後は、リンが婚約指輪を買いに行って、プロポーズされるんです」
声に出すと改めて、
すごいこと?すごい約束?
なんだかよくわからないな~って笑えた。
「プロポーズされたらすぐ教えてよ!
え、でもじゃあなんで今回指輪だったの?
それだと約束違わない?」
「なんか "私はリンのもの" だからだそうです。
まぁ今回の彼氏治くんだし。心配になったのかも。
本人はそんなこと言わないんですけどね」
缶ビールではなくお水に手を伸ばす。
「だったらやっぱり大丈夫じゃない?ってアレ?」
あおいさんの視線が私の胸元に
「あ、これはクリスマスに治くんからもらいました」
私の首に下がる、ホワイトゴールドのネックレス
「あ、そうなんだ。でも色被らなくてよかったね!」
「治くん曰く "あえて" 外したそうです。
もちろん治くんは他のアクセサリーがリンからのプレゼントだなんて知りませんけどね!
でもこのことまだリンには言ってないし、
もちろんリンの前ではつけないから、このまま内緒にしときます」
「それがいいと思うよ。
でも今日はなんでそっちつけてきたの?」
不思議そうなあおいさん
「ささやかな抵抗ですよ。
リンに私には教えてくれない彼女がいるみたいに、
私のもリンが知らない秘密があるんだからね?!って感じです」
「ウンウン。そっかそっか~!
でも指輪はちゃんとつけてるから、ちゃんえらいと思うよ?」
「実は、というか。本当は初めて、
ちょっと不安になったりしています」
自分は彼氏いながら何言ってんだって感じ。
だから笑いながら、冗談のように。