第19章 仙台へ（新幹線）

「一静がね。私はほら、こんな感じだからアレだけど。

でもほんと、全部肯定してくれるし受け止めてくれるっていうか。

で、ダメなことはその上でちゃんと諭してくれるし。


なんていうの？今の若い子の言葉で言うとスパダリ？

でも本当にそんな感じ」



「一静さん、あおいさんのこと大好きですもんね！」



「ね？すごいよね。

もう何年も一緒にいるのに、ケンカしたことないんだよ。私たち」



「いつ聞いても耳を疑っちゃいます」





ケンカばっかり。というわけではないけれど

でも私が怒ると倫太郎も怒ったりツンってしたり。

だからよく拗れる。





「なにそれ（笑）けど全部一静のおかげだよ。

元カレとはケンカばっかりしてたもん（笑）

まぁ、高校生とかだったから、そもそもお互い子どもだったっていうのもあるんだけどね！」



「まだ結婚しないんですか？」



「ねぇ？そろそろいい年齢だと思うんだけどね？

プロポーズ待機中かな！」



「早くあおいさんと一静さんの結婚式に行きたいなぁ」





本当に。あおいさんのウェディングドレス姿、

絶対綺麗なんだもん。