第17章 クリスマスプレゼント（角名）

「ジャッカルと試合」



「ジャッカル？」




って

本当にバレーに興味がないんだなぁと思う。





「侑」



「あぁ！」





侑のチーム名くらい覚えたかと思ってた。





「で、俺のユニフォーム着てきて」



「え？」



「ユニフォーム」



「その時、見送りとかないよね？」



「あるんじゃない？」



「は？ダメじゃない？」



「なんで？」



「や、だって。

侑くんにリンのユニフォーム着てるとこ見られたら微妙じゃない？」



「サポーターで牛タン食べにきたとでも言えば？」





相手は侑だし、適当に言い訳しとけば大丈夫でしょ。





「………じゃあ、土曜の試合にして」



「なんで？日曜も来てよ」





せっかく仙台まで来るのに。両日来てよ。





「日曜は治くんのお店お休みだけど。

治くんと一緒に見に行っていいの？」





……………。





「………土曜のチケット準備しとく」



「よろしく」





あんなにバレーに興味がないのに、結局こうやって来てくれる。

やっぱり俺のこと大好きじゃん。


の頭を撫でる。





「………手伝いっていつから？」



「大晦日」



「え、じゃあ泊まるの？」





いや、クリスマスも譲ったのに。


そんなわけないよね？





「まだ決めてない」