【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第17章 クリスマスプレゼント(角名)
「今年、年末年始。帰らない………」
ボソボソと小さすぎる声
「え?なんで?」
「………なんとなく………」
「なわけないよね?」
は?
「治くんの」
「は?治?」
俺の声、まだ下がるんだ。
「や、違くて。
治くんのお店で、一日と二日にお節出すんだって!」
横で寝たままだったが慌てて身体を起こして座るのも
なんだか気に入らない。
「だからそれ、手伝う」
バツが悪そうな顔
「なんでが手伝わなくちゃいけないの?」
「なんでっていうか、
治くん困ってたから、手伝おうか?って」
そんな顔するくらいなら、言わなければいいのに。
「え、断れないの?」
「今さら断ったら、みんな困っちゃうじゃん」
治が困っていいのかというと、
そうじゃないのももちろんそうだけど
年末年始もバイトのアイツらが困ると言われると。
まぁ、俺もちゃんと大人だし、
仕事の予定が狂わされることがどれだけ困るかということもわかる。
「………じゃあいつ帰るの?」
「その後の三連休とか……?」
「俺試合だし」
「あーーーー。じゃあ今年はリンだけお正月帰る?」
は?
が何を言ってるのか理解できない。
「意味ないじゃん」
「意味ならめちゃくちゃあると思うんですケド」
なにそれ
「三日は?」
「三日は特に何もないけど」
「じゃあ三、四、五で帰ろ。
どうせまだ休みでしょ?」
「わかった」
とりあえず俺の提案が受け入れられてホッとする。
………ホッとした?
は?なんで?
「あと年明けの試合見に来て」
「どこ?」
「仙台」
「遠っ!」
別に大阪と対して変わんないし。