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【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか

第16章 クリスマスの夜


「………手伝いっていつから?」



「大晦日」



「え、じゃあ泊まるの?」



「まだ決めてない」



「帰ってきてよ」





やっぱり、そうなるよねぇ。





「できるだけ努力します」



「絶対帰ってきて」



「はーい」





まぁ、それを言われること自体は想定内。


お節がどれだけ時間がかかるのか全くわからないけど

最大限の努力はしようと思う。


だけど約束を絶対に守れるかといわれると

なんとなく自信がなくて。



思わず視線を逸らす。





「ねぇ、今年も俺はが一番だったけど?」





少し離れていた私たちの距離を倫太郎が詰めて

向き合ったまま両手を握られる。




見上げたその表情はほんの少しだけ

珍しく不安そうで。





「私もリンが一番だよ?知ってるよね?」





だけど私の返答に

倫太郎からふっと力が抜けるのがわかった。





「大晦日と元旦、ぜったい治とヤらないで」





ちょっと、びっくり





「珍しいね?」



「なにが?」



「いや、リンがそんなこと言うの」



「だってのこと

一年の最後に抱くのも最初に抱くのも俺じゃん」





その言葉に、私もなんだかふっと力が抜けた。





「だって俺が一番でしょ?」



「………わかった。

もちろんリンが一番だよ?リンの一番も私でしょ?」



「当たり前」





そう言いながらそのまま抱きしめられてキスをして。





「ねぇ、もう一回するの?」



「うん」



「とりあえず先にご飯食べない?」



「………じゃあまた寝る前ね」



「うん。そうしよ」





いつもだったら「えーー」って言うから

私の返事に少し驚いていたけど。



満足そうに笑ってる。





もうすぐ一年が終わって、そして新しい一年が始まる。


なんだかいろんなことがあったような、そんな一年

というか主に終盤?だったけど。




それでも、私の一番が倫太郎だってことは変わりないし

そして倫太郎の一番も私だって自信を持って言える。




そして、来年もそうなる。


予定、ではなくてこれはすでに決定事項。





私たちは、これからも変わらない。


(2021.6.22)
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