【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第16章 クリスマスの夜
終わった後も
私のはぁはぁと早くなった呼吸はなかなか整わず
だらりと力が抜けた身体をベッドに委ねる。
「あ、そういえば年末いつ帰るの?」
「え?」
「母さんがそろそろ決めろって」
まさか、このタイミングでこの話題が出てくるとは。
え、まじで?
「………あーーーー」
「なに?」
「え、いや」
「………なに?」
自分の目が泳いでるのがわかる。
そんな私に怪訝そうな表情。
「なに?」
ただ、これ以上引き延ばす方法は知らないし、
どうせいつかは言わなければいけないことだって覚悟を決める。
「今年、年末年始。帰らない………」
蚊の鳴くような声って
たぶんこんな感じ。
「え?なんで?」
「………なんとなく………」
「なわけないよね?」
………ですよねぇ。