【ハイキュー】私の苗字は角名になるのか宮になるのか
第15章 クリスマスの朝
………それは、困っちゃうなぁ
そして "ソレ" に対して
もちろん返事なんか出来なくて。
「てか改めてやけど、正月ほんまにええの?」
「うん。大丈夫だよ」
治くんがいうお正月っていうのは
一日と二日、おにぎり宮でお節を出すから
大晦日からそれをお手伝いするという話。
「親御さんとか大丈夫だったん?帰らんでええの?」
「邪魔なら帰るけど」
「なんでやねん!邪魔なわけあらへん!いや、けど正月やん」
「お母さんにはお正月外して帰るって言ってあるし大丈夫だよ」
なんでこんなことになったのかというと、
完全になんとなく。
お節のために年末年始バイトを雇おうか迷っているという治くんに
「私でよければ手伝おうか?」って
本当に気づいたらこぼれていた。
そしてちなみに、まだ倫太郎には言ってない。
毎年帰る日にちを決めるのは、割とギリギリ。
だから今年もまだその話題は出ていないから言ってないんだけど
でもたぶんそのうち、
というかそろそろ話題になるだろう。
やっぱり帰らなきゃいけなくなった
なんて適当なことを言って
治くんにお断りをすることもできるかもしれないけど、
でもそうしたら
治くんとバイトくんたちが困ってしまうだろうから。
一応、というか私もけっこうな大人だから
約束はちゃんと守ろうと思っている。