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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第11章 ‘‘癒しの力”


「……あれ…? 何でベッドに…?」
「‼︎…お前、あの後すぐ寝たんだよ。だからココに連れて来た。」
「…そう、なんだ。…力使ってからの記憶が…」

(あやふやだ…)

「…とりあえず今は休んどけ。寝たら体力も回復するだろう。…俺もそうだしな。」
「ローも…能力、使ったら…体力奪われるの…?」
「あァ。…お前と同じだ。」
「そう、なんだ…っつ‼︎」
「っ‼︎ も、もう喋るな、寝とけ‼︎」

真鈴に布団をかぶせる。

「…俺別の部屋に行ってっから。」

ローは破壊された扉を持ち、入口に向かおうとした…が、

「ーうおっ⁉︎」

…出来なかった。
何故なら、ローが何処かへ行く寸前に、真鈴がローの服の裾を掴んだからだ。

「…あ……ご、ごめんっ」

(何とっさに服掴んだの⁉︎ 私‼︎)

パッと手を離したが、その手をローにとられた。

「‼︎」
「どうした? ……そばに居て欲しいのか?」

ローはニヤリと笑いながら言った。

「ちっ、違う‼︎ べ、別に、そんなわけじゃ…っ」

真鈴の顔は真っ赤になっている。

「まぁ…俺も別に、船の修理はあいつらがしててくれているし、書類はペンギンがやってくれていたからな…やることがない。」

いや、あるでしょ、扉の修理が…と、真鈴は思ったが…

「…そばに居て欲しいなら居てやるぜ?」

…ローにそう言われ、思考が停止した。
ローは再び寝台の縁に腰掛けた。
真鈴の顔を見つめる。

「…寝辛いよ……」

真鈴は布団を口元までかぶりながら言った。
心臓がうるさい程鳴っているのが分かる。
…さっきよりも顔を赤く染めていた。

(…こんなので顔、さっきより赤く染めやがって……可愛い奴だ…)

「…俺が居た方が安心するんだろ? 前言ってたじゃねェか。」

ローはちょっと嬉しそうに、口角を少しあげている。

「‼︎ そ、それは…っ」

真鈴はしどろもどろとしている。

「ほら、寝ろ。」
「ーっ」

(何でそんなに見るの、恥ずかしくて寝られないじゃないの…‼︎)

ローはまだ、真鈴の顔を見つめたままだ。

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