第25章 またまた島上陸
ニヤニヤしながらローを肘で小突く船員(2)。
「あぁ、すまねぇな。ありがとう」
船員(2)「いえいえ! 大事なものですもんね!!」
「アレ?アレって何⁇」
首を傾げる真鈴。
船員(2)は小っ恥ずかしそうにそっぽを向いた。
離れたところにいる他の船員達も会話が聞こえているのか、気まづそうに視線があっちこっちむいている。
ローだけが真鈴を見続けていた。
「…使わなくていいなら使わねぇが?ガキをこさえてぇなら別だがな」
「……………あっ、」
ローの言いたいことを察した真鈴は瞬く間に顔を真っ赤に染めた。
船員(2)に至ってはいたたまれなくなってなのか、いつの間にかコソコソとその場を離れていた。
「えっと、あの、サッシマシタ、スミマセン…」
超カタコトな話し方で後退りする真鈴。
…ちなみに、言うまでもないがアレというのはコンドームのことだ。
「…なんなら今から試すか?」
真鈴に近づき、耳元で囁いた。
心地よい低音が耳に響く。
「なっ、いいっ‼︎ けっケーキ!ほらケーキあるから‼︎みんな!ケーキ食べるよー‼︎食堂集合ー‼︎」
真鈴は叫びながら食堂に向かって走っていった。
(ほんっと面白ぇ奴…)
残されたローは笑いを堪えていた。
「ローも!早く!なくなるよ!」
「わーった、今行く」
彼女の可愛らしさに笑みをこぼしつつ、ローは足早に食堂へと向かっていった。
ちなみに、真鈴に前髪をあげると印象が変わるね♡(船員2談)と言われた彼だが、しばらくの間鏡の前で前髪をあげキメ顔をきめていた姿が他の船員達にみられ、笑われてたとかなんとか…。
船員(2)「うるせぇぇぇ‼︎‼︎いいだろ別に‼︎イメチェンだぁぁぁぁ‼︎‼︎」
"真鈴は前髪上げた姿が好き"という噂が船内に広まり、しばらくワックスの減るスピードが上がったそうな。
ペンギン「経費ィィィィ‼︎‼︎‼︎」
シャチ「そーゆうお前もやってたんだから人のこと言えねぇぞ〜〜⁇
俺は見たんだからなぁ〜〜〜‼︎」
ペンギン「なっ⁉︎ いっ、今すぐ記憶消せ‼︎」
ちなみに、ローもコッソリと鏡の前で前髪を上げるを見かける者があったそうな。
船員達『最っ高っっっっっでっす‼︎‼︎‼︎‼︎』
「シャンブルズ(怒)‼︎‼︎‼︎」