第2章 ‘‘清者”
「そんなの、分からないに決まってるでしょ! …記憶あるのは……そう、あの時。海賊にやられた海兵を治療中に…力使いすぎて、そのままー…」
「…。」
(…この人、目つき悪いなぁ…目の下のクマ(?)のせいか?)
どう見ても、睨んでいるようにしか見えない。
とりあえず今はまぁ、そんな事はほっといた。
「そのまま…。後は何があったか、全然分からない…」
「…教えて欲しいか?」
「‼︎」
真鈴が身構えていた腕を力無く下ろした。
「し…知ってるの?」
「あぁ。…知りたいか?」
ローはまた一歩、真鈴に近づいた。
真鈴後ろに引かなかった。
「知りたい…です」
「…なら、話してやろう。」