第9章 ローの葛藤
「むぐ⁉︎」 訳:[ベポ⁉︎]
「なっ…⁉︎ おい、ベポ‼︎」
「ん〜〜むにゃ、可愛い…」
「‼︎⁉︎」
「なっ⁉︎」
ベポにほっぺたスリスリされた。
(きゃあああ‼︎ 何なのこの可愛い生物はあああ‼︎⁉︎ …って、そーゆー場合じゃないっ‼︎)
「べ…ベポっ‼︎」
「ん………あ? …ひっ‼︎⁉︎」
「やっと起き…って、ひ?」
ベポの視線を追うと。
「っ‼︎⁉︎」
恐ろしい顔をしたローがつっ立っていた。
いつの間にか刀を持っている。
(左手を少し前に出し、しかも刀を抜きかけている。)
「………ル」
「すみませんでしたーー‼︎」
(や…やってしまったー‼︎ キャプテン、真鈴さんのこと、気にかけているのに…‼︎)
真鈴から離れ、すぐさま土下座。
「ルー………ちっ」
(ほっぺたスリスリしやがった……‼︎ 糞、何故だ、ムカつく…っ!)
「ろ、ろろろロー、かっ、刀しまって…てか、なんで刀出すの…⁉︎」
「ちょ⁉︎ 真鈴さん⁉︎」
「…‼︎」
真鈴がベポの前に立ちふさがった。
「…………っ」
ローは真鈴に言われた通り、刀をしまった。
(…何故俺は言われた通りに刀しまってんだ…? )
「キャプテン…すみませんでした……」
バラバラになることを避けられたベポが謝りながらローに近づく。
そして、ローの耳元で、真鈴に聞こえないように話した。
「キャプテン……」
「…なんだ」
「……いつもなら、謝ってもバラバラにするのに、どうしたんですか…?」
「………」
いつも。
「すみませんでしたキャプ」
「ルーム‼︎」
ザシュっ
「テェェェェェン‼︎」
「船長俺関係なくねっすかあぁぁぁぁぁー‼︎⁉︎」←巻き添え食らった
※↑ちなみにシャチさんです。
…いつも。終了。