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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第9章 ローの葛藤



…ちなみにベポは、寝台から落ちた。
…のにもかかわらず、寝ていた。

「痛…っ」
「きゃ⁉︎ ご、ごめんなさいっ‼︎」

思わぬ状態に心臓が跳ね上がった。
…真鈴はローの上に乗っかっていた。
はたから見れば、真鈴がローを押し倒しているようにしか見えない。
真鈴はローの上から退いた。

「ごめん…‼︎ 頭とか、ぶつけてない⁉︎」

(何私ローを押し倒してー…⁉︎)

顔が赤くなるのが、自分でもよく分かる。

「だ、大丈夫だ、なんともねェ。」

ローも、少し頬が赤くなっていたが、真鈴は気がつかなかった。

「なら…よかった。…ねェ、今の揺れって…?」
「…おそらく、船が海上に出たんだろ。しかし…いつもより揺れがひでェな…。何か、あったのか?」
「え。」

赤くなっていた真鈴の顔が、一気に青ざめた。

「…とりあえず、外出るぞ。おい、ベポ‼︎」

シーン…。

「あ、あいつ…」
「えぇー…」

((あの揺れで落ちたのに、まだ寝てるのー⁉︎))
か⁉︎))


……ベポはまだ寝ていた…。

「私、起こしてきます…」
「あぁ…。」

先程の衝撃で起きないとは、クルーとしてどうなんだろうか、とローは頭を抱えた。

(もし、敵襲だったらどうすんだよ…)

「ベポさーん、ベポ起きてー‼︎」

ローが頭を抱えている間に、真鈴はベポの元に辿り着いたようだ。
ベポの巨体をゆさゆさと豪快に揺らす。

「ん〜〜」
「起きてー‼︎ 起きろ、ベぶっ⁉︎」
「⁉︎」

ベポにいきなり抱きしめられた。

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