第8章 眠れない
〜寝室〜
「さて…と。」
ローとベポは寝台に入り込んだ。
「…おい? どうした。早くこっち来い。」
ローが手招きする。
「わ、私ココで寝るから…っ‼︎」
真鈴が指差して言った場所は、床だった。
「…何言ってんだ」
寝台から降り、真鈴に近づく。
「そんな所で寝たら風邪ひくだろうが。…遠慮なんかいらねェ、ほらっ」
「きゃっ⁉︎」
真鈴を抱き上げた。
そのまま寝台へと運ぶ。
…真鈴の身体をそっ、と優しく降ろした。
「…ココだ。」
「え…あ、あの」
寝台の真ん中、ローとベポの間に真鈴を促した。
布団をかぶせる。
「…お休み」
「お休みなさい‼︎」
「お…お休み、なさい…」
挨拶をかわした後、ローが部屋の電気を消した。
部屋が真っ暗闇に染まった。