第6章 夜
(ローの部屋…は、一番最初にいた部屋だから…)
「…ココか?」
扉を開ける。
そこには、席につき、書類の整頓をしているローがいた。
ローはこちらに気がついたようだ。
書類から顔を上げ、真鈴と目が合った。
…途端、ローが顔を赤くした。
(…?)
「あの…お風呂出ました…」
「…あ、あぁ。じゃあ、俺達(ベポ達と)も入るか…」
そう言い、ローは立ち上がった。
(…サイズ合っていなかったか、やっぱり…すげェはだけてるじゃねェかよ…)
「…俺が出るまで、部屋ん中か部屋の前にいてろ。…すぐだから待っとけ。」
「はーい…」
そして、ローは部屋から出ていった。
…部屋に1人残された真鈴は。
「…外いよっと。風に当たりたい…」
…と思い、部屋の外に出た。
外に出ると、気持ちいい涼し気な風が吹いてきた。
少し強い風だったので、真鈴の髪が勢い良くたなびいた。
「わ〜…気持ちいい〜涼しい〜…」
…一方。
真鈴が風にたなびいていた頃、ローは、ベポとあと船員2人とで背中を洗い合いっこしていた。