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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第21章 一緒に……お風呂?



ローのすぐそばにいるのだろう。
石鹸の良い香りがローの鼻をくすぐった。

「…っ」

心拍数が上がってくる。
…今の真鈴の様子をつい、想像してしまった。
……ムラムラしてきた。

(…っ‼︎ 余計なことを俺は…っ)

「ロー…ジッとしててよ?」
「…あァ」
「キャプテン、余計なことしようとしたら、僕の鉄拳がとびますよ?」
「うるせェな…分かってる」
「…。」

(肩軽く震えているんだけど……大丈夫かいな…まぁいっか)

「‼︎」

真鈴の手がローの頰を包んだ。
真鈴の体温が直接伝わってくる。

「いくよ…」

片手が鼻のあたりに移動した。

「…はっ‼︎」
「‼︎」

真鈴の手が淡く光り、あっという間に鼻血が止まった。

「はい、止まった‼︎」

ローの頰を包んでいた手が離れた。

「…あァ、ありがとな」
「きゃあ⁉︎」

つい、いつもの癖で真鈴を抱きしめてしまった。

「キャ、キャプテンー‼︎‼︎」
「っあ、すまねェ‼︎」

瞬時に真鈴から離れたので、ベポの鉄拳は空をきった。
真鈴はバランスを崩し、その場で後ろに尻もちをついた。

「あぅ」
「真鈴さん⁉︎ その体制はマズイです‼︎」

その体制…すなわち、両膝をたて、軽く開脚状態+タオルが膝上まで捲れている。

「ひっ」

即座に体制を立て直し、正座した。

(ロー見てないよね⁉︎)

バッとローの方を見る。
ローは両目を手で塞いでいた。

「…見てねェぞ」
「キャプテン顔見せて」

ベポはローの手をとった。

「鼻血出てませんね」

(よし、見てないですね)

「ロー…もう大丈夫だよね?」
「あァ、サンキュ」

真鈴に微笑みかけるロー。
ドクン、と彼女の心臓が跳ね上がった。

「………ん?」

何か大切なことを忘れているような気がした。

「…ぁ」

真鈴は今自分がタオル一枚だということを思い出した。

「ああああああああごめんなさいぃぃぃぃぃ‼︎‼︎‼︎‼︎」

真鈴は再び風呂場に飛び込んだ。

「キャプテン、戻って下さ……って、そういえば、何故ココに来たのですか?」
「ああ、それは…」
「まさか、覗きで」
「違ェ‼︎ シャチの奴が熱出しやがったんだ‼︎」
『え』




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