• テキストサイズ

[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第19章 未知の火山島




“ローへ。

やっぱり3日も役にたてないのは嫌。

ローはいいって言ったけど、私にとってはよくない。

なら、1日だけ動けない方がマシじゃない?

…ということで、能力使います。

多分…1日ずっと寝ているかも。

あ、そんなに心配しなくていいから‼︎

1日だけよ、1日だけ。

すぐ回復するわ‼︎

…でもその間、何も出来ない私を許してね。

復活したらバリバリ働くから‼︎

ごめんなさい。

真鈴より。”






「…こいつ…っ‼︎」
「真鈴さぁぁぁぁん‼︎」

ベポはローごと真鈴に抱きついた。

「…っベポ、苦しい」
「あっ⁉︎ すみませんでした‼︎ ……それで…いつ目を覚ましますかね…」
「分からねェ…こいつが書き残した通り、1日は目を覚まさねェかもな…」
「そうですか……あ、仲間達にはどう言えば…」
「…火山ガスにあたった、とでも言っとけ。」
「ラジャー…早く目ェ覚めるといいですね…」

ベポは真鈴の頭を優しく撫でた。

「あぁ…」

ローは真鈴の頰を優しく撫でた。
ベポは2人からちょっと離れた。

「…あ、あの、キャプテン。用なんですけど…今から航路とか確認して欲しいんですが…」
「あぁ、分かった。…先行ってろ、すぐ行く」
「ラジャー」

ベポはそっと部屋から出ていった。
部屋に静けさが戻ってきた。
真鈴の寝息だけが聞こえてくる。

「…真鈴……」

まだ真鈴は気を失ったままだ。
だが、体力回復のために寝ていることは確かである。

「真鈴…ちょっと出ていくからな。ゆっくり休んでいろ…」

…本当は真鈴から離れたくなかったが、自分がこの船の長であるため、しっかりこの船を導かなければならない。
ローは真鈴の額にキスを一つ落とし、彼女を寝転ばせてから部屋をあとにした。
ローが部屋から出ていった後も、真鈴が目を覚ますことはなかった。


…ローが部屋に戻ってきたのは、それから約一時間後だった。
この先で天候が荒れるらしく、避けるために航路を少し変更し、潜水することにしたのだ。
その手続きで時間がかかってしまったのだった。

「真鈴…起きているか?」

案の定、返事はない。

「…やっぱりか」


/ 230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp