第19章 未知の火山島
「…あったかい‼︎」
いち早く島に降り立ったの感想を言うベポ。
ローも手を地面につけた。
「…温いな。ちょうどいい温度だ」
シャチ「よかった〜激熱じゃなくて…」
シャチは胸を撫で下ろした。
ベポ「足裏があったかーい♪」
ペンギン「そーいやベポは直だったな…」
シャチ「毛皮で覆われてるけどな」
その間にベポは島を走り回る。
ベポ「大丈夫そうですよ〜‼︎ いいんじゃないですか、皆来ても‼︎」
「…火山ガスがなかったらな。知らねェ内に吸ってる時があるからな……そーすりゃそのままお陀仏だ。」
『⁉︎』
ベポ「すーーっ…」
シャチ「おいベポ⁉︎ お前っ…船長の話聞いていたのか⁉︎」
ベポ「…火山っぽい臭いがしますね。」
ベポは何事もなかったようにケロリと言った。
「そりゃあ…火山島だしな。まぁ、窪んでいる所行かなきゃ、ガスはねェはずだから…ここらは大丈夫だろう。」
ベポ「じゃあ‼︎ お〜ぅい‼︎ 皆来ていいって〜‼︎ でも、窪んでいる所は行っちゃダメだってー‼︎」
シャチ「おう‼︎ 行くか‼︎」
船員達は次々と降りていく。
真鈴もシャチに引き連れられて降りた。
その間、ローは地面の火山岩を調べていた。
「…結構立派な岩だな」
真鈴がこっちに駆け寄って来た。
「ロー‼︎」
「! …どうだ、あったけェだろ?」
「うん‼︎ …けど少し怖い」
「大丈夫だ。そんなにしょっちゅう噴火しねェはずだ。」
「うん……あ、そうそう‼︎ さっき気づいたのだけど、海水触ってみて‼︎」
「…何故に」
「いいから‼︎」
真鈴はローの腕を引っ張り、島の際まで連れていった。
…その様子を見ていた船員達は。
ペンギン「…行っちまったな。」
船員5「“デート”だぜ、“デート”‼︎ ……いいなァ…」
シャチ「ラブラブだなァ…」
船員7「いいなァ…羨ましい…」
ベポ「僕も彼女欲しい…」
…と、色々ボヤいていた。
…その頃。
「ほら‼︎」
「…あったけェ…⁉︎」
ローは海水に手を沈めていた。
「もしや…‼︎」
「暖か〜い」
真鈴は島の際に座り、スカートを捲り上げて脚を海水に沈めた。
…白魚のような脚だ。とローは思ったが、それどころではない。
「上がれ‼︎」
「⁉︎」
ローは真鈴を海水から引き上げた。