第19章 未知の火山島
…ローが戻ってきたのはすぐだった。
真鈴がローと自分のご飯をついで持ってきた時にちょうど部屋に入ってきた。
シャチ(船長早⁉︎ なんだ…トイレだけだったのか…?)
ロー(……すげェ虚しい気分だ)
…結局ローはトイレで1人、ヌいてきたのだった。
「はい、ローの分‼︎」
「…さ、サンキュー」
…が、虚しいのも、真鈴の笑顔を見てどこかへぶっ飛んだのだった。←
ベポ「じゃあ食べましょー‼︎」
『いただきます‼︎』
…朝食後。
各おのおのが好きな時間を過ごしていた。
真鈴達は朝食の後片付けで食器を洗っていた。
…皿洗いが完了した頃。
船員1「…おーい、なんか島が見えるぞー‼︎」
ないはずの島が現れた。
船内にいた船員は次々と部屋から出てきた。
もちろん真鈴もだ。
ローも自室から出てきていた。
「この海域に島はなかったはずだが……ベポ‼︎」
「アイっ‼︎ えーと…」
ベポが海図を広げる。
「えーと…確かにこの海域には島はのって…た‼︎」
『あるんかい‼︎』
バタバタと倒れる船員達。
…大阪の新喜劇のように←
ローだけはいたって普通だったが。
「…最近出来た島か?」
「ん〜と…そうですね、約2年前に火山が噴火して、溶岩が固まって出来た島みたいです‼︎」
『溶岩⁉︎』
「溶岩か…」
ペンギン「危ないんですかね、船長…?」
そばにいたペンギンがおそるおそる聞いた。
「危ねェかもしれねェが……行きてェな…」
シャチ「え、マジすか⁉︎ 危ねェかもしれねェのに⁉︎」
「気にならねェのか? 溶岩の島だぜ? ここらじゃあまりねェ島じゃねェか。」
シャチ「そう言われてみればそうですけど…」
ベポがますます不安を煽る一言を放った。
「…ここ最近、噴火していないそうですよ」
『…。』
…全員沈黙。
「2年前に噴火したっきり…だ、そうです。活火山ではなさそうですが…」
シャチ「…船長、やめときましょうよ…」
「…船長命令だ。行くぞ、船を島に近づけろ‼︎」
『ら、ラジャー‼︎』
船長であるローの命令には背けないので、仕方なく上陸の準備をし始める。
「岩礁ねェか、確認しろ‼︎」
「大丈夫です‼︎」
…その頃、真鈴はというと。
何をすればよいか分からず、オロオロしていた。