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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第18章 心の気持ち



ローは真鈴を担いだまま、自室に入った。
放心状態から復活した真鈴が抵抗し始めた。

「ちょ、下ろして…‼︎ あと何するつもり⁉︎ 私朝ごはんの準備がっ⁉︎」

真鈴を寝台に投げ飛ばした。
そのまま真鈴の上に馬乗りになる。

「何って…さっきのことについて、話すまでだ」
「っ‼︎」

真鈴の顔が更に赤くなる。

「シャチに告られて…どうだったんだ?」
「どうって…別にどうも思ってなかったし…」
「…本当にか?」

まだ疑い深い目を真鈴に向けてくる。

「…っ本当だってば‼︎ ローは疑うの⁉︎」
「疑ってなんかいねェ。」
「目がそう言ってる‼︎」
「…るせェな、黙れ…っ」
「んぅ‼︎」

唇を塞がれた。
そのまま真鈴の唇を舌でこじ開けた。

「んっ…ふぅっ…‼︎」

だがすぐ唇を離し、真鈴に覆いかぶさった。

「お、重…っ」
「…。」

ギュッと抱きしめられる。

「ロー…?」
「…すまねェ、ただの……嫉妬、だ…」
「‼︎」

(嫉妬…あのローが嫉妬?)

真鈴の心の中に、ローが愛くるしくてたまらない感情が湧いてきた。

「…ねェ、ロー。私、ローのこと好きだよ…一番好き…誰よりも…」

ローの身体がピクリと反応した。

「……俺もだ…」

抱きしめる力を強められた。
真鈴もローの広い背中に腕をまわし、力を入れた。
…しばらくそのままの状態でいた。
が、ローは起き上がり、さっきから気になっていたことを真鈴に聞いてみた。

「…俺のこと、“一見ぶっきらぼうにみえるが、何気に優しくて、一緒にいてあたたかいところが好き”…なのか?」
「っ‼︎」

(やっぱり聞かれて…‼︎)

「そ…うよ…だって…すごく仲間思いじゃないの…ベポの時(※キッド襲撃事件)もそうだったし…」

今にも消えそうな声で言った。

「……俺、優しくなんか、ねェぞ…」

ローの顔を見ると、少し頬に赤みがさしていた。

(ローが照れてる…⁉︎)

ローの新たな一面をみて、真鈴は嬉しく思った。
今のローはいつもみたいに無表情ではなく、少し戸惑って、恥ずかしそうな表情を見せている。
…だんだんローが愛くるしくてたまらなくなり、この気持ちを伝えるにはどうしたらいいか、考え始めた。


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