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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第17章 シャチの想い



「…あれ? キャプテン、こんなところでどうしたんですか?」
「⁉︎」
『⁉︎』

真鈴達2人は、ベポの声が聞こえてきた方に向かった。
そこには、案の定ローがいた。

「…え、嘘…でしょ…⁉︎」
「船長⁉︎ いつからそこに…⁉︎」

真鈴は恥ずかしさで真っ赤に、シャチは恐怖で真っ青になっていく。

「…見るつもりはなかったんだが……お前が告白した時から、いた。」
「しょっぱなからじゃないですかァァ‼︎」
「シャチ、テメェ…俺の女と分かっていながら告るとはイイ度胸だなァ…?」
「すみませんっしたァァァ‼︎」

目に見えない速さでベポを盾にし、後ろに隠れた。

「ちょ…巻き添え食らう‼︎」
「無理無理無理…ヘルプミー」

シャチ達が言い争っている間、真鈴は今にも失神しそうになっていた。

(全部、聞かれてた…の…⁉︎)

真鈴が後ろにフラついた。

『危な…っ‼︎』

3人同時に気がつき、急いで真鈴に駆け寄った。

「…っ‼︎」

まずローが真鈴の腕を引っ張り、自分の方へ引き寄せた。
…が、勢いをつけ過ぎたシャチが背中にぶつかり、前のめりになった。
このままでは真鈴が下敷きになってしまうので、空中で体制を逆にした。
シャチはそのまま倒れてきた。

ドシーン‼︎

…ちなみにベポは駆け寄る際にシャチに投げ飛ばされ、間に合わなかった。

「痛い…ってぇ⁉︎」

目の前にはシャチの顔。(床ドン)
背中にはロー。
いわゆる“サンドイッチ”状態、だ。

「ー」

まさかの状態に真鈴、放心状態。
シャチの目を見つめる。

「ご、ごごごごごごめんんんん!!!!」

すぐさまシャチは後ろに飛び退いた。

「シャチテメェ…本当に後で覚えてろよ…っ」
「いやぁぁぁぁぁ‼︎」

真鈴の意識が戻ってきた。

「⁉︎ ⁉︎ ちょ…ロー⁉︎ ごめんなさい‼︎ すぐ退く…っ‼︎」
「大丈夫だ。」

真鈴を抱きしめたまま起き上がった。
そしてそのまま立ち上がり、真鈴を肩に担ぎ上げた。

「…こいつしばらく戻らねェから」
「…あ、はい、どうぞ…」

ローはきびすを返し、自室へ向かって行った。
その間、真鈴は何が起こっているのか理解出来ず、されるがままの状態に陥っていた。

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