第2章 ‘‘清者”
「さぁ、どうする…?」
「…っ」
(もし、このことが本当なら…‼︎ でも、この人は海賊だし…。…海軍も嫌いだから、あんまり…)
※真鈴は無理矢理海軍によって、この世界に連れてこられています。
青雉以外あまりよく思っていない。
「…どっちだ? まぁ断っても海軍には戻させ」
「な…る……」
「何言ってんのか分からねェ。もっとはっきり言え。」
「仲間に…なります…」
真鈴が軽く震えながら言った。
「…そうか。じゃあ、」
ローは軽く、真鈴の顎を片手で引き上げた。
一気に距離が近くなる。
「ーっ⁉︎」
「お前は、海賊の言ったことを信じ、海軍の言ったことは信じねェ…ってことだな?」
「…はい。…第一、断っても無理矢理仲間にさせようとするでしょ…?」
「あぁ。そうだな。」
「…っていうか、あの、あと…顔近い、です…。」
「! あぁ、すまねェ」
ローは手を離した。
真鈴の顔が赤くなっている。
(いきなり顎引き上げられたら、ドキッってするに決まってんじゃん…)
「…俺の船の一員になったのだから、俺の命令は絶対だ。‘‘清者”。」
「…はい。」
「…ところで、お前…この世界の人間じゃねェだろ。」
「‼︎」