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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第15章 ヨゾラ島


「行っちまった…」
「…っ」

(ベポ、去り際に何言ってんのよー‼︎ で、“デート”⁉︎ 私とローが⁉︎)

(“デート”、か…改めて確認すると恥ずいな…)

2人の間に微妙な空気が流れる。
…途端、真鈴の腕を、ローでない誰かに引っ張られた。

「きゃ⁉︎」
「⁉︎」

一気に人ごみの中に紛れた。

「真鈴⁉︎」

ローも人ごみの中に入るが、真鈴の姿はもう見えなかった。

(なんだ⁉︎ 急に人ごみの中入って…どこ行きやがった…‼︎)


…その頃、真鈴は。

「ちょ…何、誰ですか⁉︎ 離して下さい‼︎」
「…。」

謎の男に腕を引かれ、人ごみの中を突っ切って行く。
…人がまばらにいる広場に出、そのまま進み、人がいないような路地に連れこまれた。
男の歩みが止まり、腕を手放した。

「っ⁉︎」

真鈴はよく見えなかった男の顔を確認した。
額から右目にかけて刀で切られたような傷があり、鬼のような形相だ。
腰にはあらゆる武器がぶら下がっている。

「‼︎」

しかも、いつの間にか男が増えている。

…危険。

真鈴の身体のあちこちから警報が鳴る。

「…あんたさァ、なんでフードかぶってんの? 顔見えないじゃん。」
「‼︎ …っあ‼︎」

男はそう言うと、目に見えない速さでフードを剥いだ。
そして、真鈴の服の首元を掴み、少し持ち上げた。
軽く首が締まる。

「…っあ…は、なして……っ」
男1「へェ、可愛い顔してんじゃん。」
男2「やりぃ、ラッキー♪」
男3「コイツ1人だったのか?」
男1「あぁ。いやぁ、フードかぶっていたから、気になっていたんだよなァ…」
「く…あ……」
男3「…おい、首締め過ぎだ。気絶したらどーする」
男1「あぁ悪ィ」

首を締めつける力が少し弱まった。

男2「気絶したら気絶したで良くね? 彼氏サマもいないみたいだし、俺達がいただきましゃうよ♪」
「誰が誰をいただくんだ?」
『‼︎』

声の主の方を振り返る。
そこにはー…

「ろ、ぉ…」

ローがいた。

男2「あ? テメェ誰だよ」
男3「おい…コイツ知ってるぜ。確か…4億ちょっと…だっけな、海賊のトラファルガー・ロー…」
男2「何故そんな奴がココに⁉︎」
「…その汚ねェ手を離しやがれ。」

ローの凛とした声が路地に響く。
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