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[ONE PIECE] 癒し恋 〜ローver〜

第15章 ヨゾラ島



ふとローの顔を見る。

「‼︎」

目が合った。
ローも真鈴の顔を見ていた。
…心臓がうるさく鳴り始めた。
顔も熱くなってきた。
きっと真っ赤になっているだろう。

「…な、何…?」

か細い声で聞いてみる。

「顔が赤いから…どうかしたのか?」
「っ⁉︎」

ローの顔が一気に近づく。
ますます顔が火照る。

「熱でもあるのか…?」
「だっ、大丈夫ですっ‼︎」

慌ててローと距離をとった。

「……そうか。」

…ローが少し寂しそうな顔をしたのは気のせいだろうか。
すぐ普段の表情に戻ったが。

(ちっ…最近、近づくだけで距離とりやがって…。何で逃げようとすんだよ。俺はもっと近付きてェのに…)

ローは真鈴に向かって歩みを進めた。

「⁉︎」

真鈴の目の前で止まった。

「お前…さっき気付いたが、今日髪上にやってんだな。」
「あ…うん。」

真鈴は4日前と同様、ポニーテールにしていた。

「ちょっと寝癖がね…。だから結んでみた‼︎」

ニカッと笑った。

「…よく、似合ってる。こっちのが……可愛いな。」
「かっ⁉︎」

“可愛い”、の一言で、真鈴の顔が一層赤くなった。
前も、ポニーテールにしていた時があったが、素直に“可愛い”とくちに出せなかった。
…が、今回は自然にくちから言葉が出た。

(顔、ゆでダコみてェに真っ赤にしやがって…可愛い)

ふっ、と軽い笑みをこぼした直後。

「船長〜‼︎ ナニ口説いているんすか〜?」

船員(3)が茶々を入れた。

「なっ…⁉︎ く、口説いてなんかねェよ…‼︎」
「またまた〜、船長照れちゃって〜♡ ホラ、真鈴ちゃんの顔、真っ赤ですよ〜‼︎」
「〜っ‼︎」

真鈴の顔がこれでもか、という程赤くなった。

「…じゃあ、買い出し行ってきまーす‼︎」

その場から逃げるように、船員3は他の仲間数人と船を降りていった。
…気まずい2人が残された。

(き、気まずいけど、と…とりあえず、私達も、買い出し行かないと‼︎)
(気まずいが…そろそろ行かねェとな…)

『おあのい…あ』

声がかぶった。

2人共頬を軽く赤色に染めた。
…真鈴は元々真っ赤だったが。

「えっと…だな、その…そろそろ、俺達も行こうぜ。」
「う…うん‼︎」

2人は船を降りていった。
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