第15章 ヨゾラ島
…そんなこんなで生活して、4日後。
ハートの海賊団一行は、次の島に到着した。
「島着いたー‼︎」
真鈴はフード付きの上着を羽織っている。
隣にはベポが。
「いやー久々の島ですねェ〜。確か…“ヨゾラ島”、と呼ばれる島だそうですよ‼︎」
「名前の通り、夜空が綺麗なのかな…」
「…だとイイですねェ〜」
「あ、ロー…」
ローが隣に来た。
(…ヤバイ、緊張する、ドキドキする…)
…あれから真鈴は何かとローを意識するようになった。
話すだけで心臓が飛び出しそうになる。
「キャプテン‼︎ この島で何するんですか?」
「おまっ…昨日の集まりで言っただろうが…」
「ベポ……寝てたの?」
「スミマセン…」
「まぁ…夜遅かったし、ね…」
ローは隣でため息をついた。
「…次の島はかなりの距離があるから、物の補充をするって言っただろうが…」
「スミマセン…ありがとうございます、キャプテン‼︎」
「次寝てたらバラすからな。」
「ひっ‼︎」
ベポの顔面が蒼白になった。
「…ぷっ」
「なんで今笑ったんですかぁぁぁぁ⁉︎」
「いや…ベポの表情がコロコロ変わって…ふふ、面白くて」
「……えーと、どう反応すれば…」
「くく…」
「え、キャプテン笑ってる⁉︎」
「‼︎ …笑ってねェよバラすぞ」
笑っているが目が、発言が怖い。
「スミマセンでしたぁぁぁ‼︎」
ベポはどこかに退散していった。
真鈴とローの2人きりになった。
…しばらく沈黙状態が続いた。
…が、ローが先にくちをわった。
「…お前、俺と一緒に来い。」
「⁉︎」
(なっ⁉︎ ど、どういう意味で…)
「ドフラミンゴの件があるからな…船にいるのは危険かもしれねェ。まぁ…街も危ねェっちゃ危ねェが。」
「ドフラミンゴ…?」
「あ……」
(しまった…コイツに何も言ってなかったな…。…知らせねェ方がいいかもしれねェな…今は。)
ローは一息ついた。
真鈴は首をかしげる。
「…今は言わねェ。今度話す。」
「? ……うん、分かった。」
(“ドフラミンゴ”について気になるけど…また話してくれるならいいや。)
「…とりあえず、今日の買い出し、俺に付き合え。」
「え。…で、でも、私、食料の調達班と一緒って、昨日」
「気が変わった。…来い。」
「…は、はい‼︎」