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【S】ぱくり(気象系)

第4章 刺客



「ん…っ」
「…ちゅ…くちゅ…」
「っ」


躊躇なく入り込んでくる舌。

眠そうにしてたのが
あんな無邪気に遊んでたのが

嘘みたいに


妖艶なその唇が
甘く潤すその舌が

私をこんなにもカンタンに釣り上げていく。


ダメ

ダメ、もう…

アップアップ…っ


「ん…ぅ…」
「…ふ…」


長い格闘の末、ノックダウン寸前にリリースされた唇。

でも

「…」

その大きな瞳はもう、私を離してはくれない。


…きれいな目。

憎らしいくらい、大好きな、目。

悔しいけど、こっちも目が離せない…。

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