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フェアリーテイル 【雷竜と漆黒】 完結

第7章 再び



「ただいま。」
「あら、クレア、ラクサス。お帰りなさい。ってガジルとレビィもいるじゃない。」
「お前らやっぱり出来てたのかぁー。」
「久しぶりだな。元気だったか?」
「エバ、ビックスロー、フリード!久しぶり!実はね…」
「妖精の尻尾復活だ!!」
「ちょっと!私が先に言おうとしたんだよ!」
「ギヒッ、小さくて気付かなかったなぁ。」
「ガジルの馬鹿‼」

 レビィの小さな拳を易々とガジルが受け止めてあしらっている。私とラクサスが入る間もなく2人の世界が出来上がっていく。2人とも人のこと言えないじゃないの。

「あんたとラクサスもあれくらいしないとねー。」
「そんな年じゃないわ。お互いに。」
「…マスターや一夜に挨拶しねぇとな。」
「あれはもうほっとくのね。」

 私とラクサス、そして雷神衆の3人はマスターやお世話になった天馬のメンバー1人1人に挨拶をして回った。
 マスターボブはいつでも遊びにおいでと言ってくれたし、一夜さんは私の手を取ろうとしてラクサスに雷を落とされてたし、イヴとレン、そしてヒビキは名残惜しそうに元気でねと言ってくれた。妖精の尻尾の女の子の連絡先を教えてくれと言ったのは聞かなかったことにしおいてあげた。
 ジェニーはミラによろしく、あと今度また一緒に仕事行こうねと言ってくれた。


 その後はガジル達と一緒に来ていたミラとエルフマン、そしてリサーナ、ジュビア、リリー、カナとも再会してギルドに向かった。ギルドはまだ再建中だったけど、みんなの笑い声と喧しさ、そして陽だまりのような雰囲気は何一つ変わっていなかった。ただ1つ、マスターと数名の姿がないことを除いては。


「ねえ、ミラ。マスターは?」
「うん、実はね…」


「何て無茶なことを…」
「…迎えに行くぞ。」
「ラクサス。ええ、そうね。」
「ちょっと待ちな、どうやって行くつもりだい?陸路では到底間に合わないよ。メストはナツたちと一緒だし。」

 確かにカナの言う通りだ。でもラクサスが酔わずに乗れる飛行船などあっただろうか。

「メェーン、助けが必要なようだね。妖精の尻尾の皆さん。」

 思わず肩が大きく震えた。





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