第1章 感は鈍いが運はいい【沙明】【裏】
結局、オトメがオネンネした。
ま、研究所に戻っていつか捨てられるよりは今凍っといた方がマシだろ。
俺は今日もまた娯楽室にいる。
もちろんハニー(仮)もいる。
ハァ〜…コイツがいるだけでなんか違うわ。
上手くは言えねーけど雰囲気?的なもんがよ。
「沙明?どうかした?」
おっと。顔に出ちまってたか?
「なんでもねーよ。まァ、お前のこと考えてたって言っとくわ」
「…っもう」
は顔を赤らめて俺の方を少しだけ睨んできた。
ぜんっぜん怖くない。むしろ可愛い。
「アッハ、そんな顔で睨まれても怖くねーっての」
チョットだけをからかってわさわさと頭を撫でる。
「…でも沙明がグノーシアじゃなくて良かった」
「急にどうした?」
「……もし沙明がグノーシアだったらって思ったら、調査するの怖くなったの」
そんなことか。俺は仮にグノーシアになっても頑張ってお前を消さねーように努力するぜ。
「ンなこと心配すんなよ。トラスト・ミィー。俺を信じろって。俺だって心の底からあんたを信用してますよ?」
とりあえずを安心させてやらなきゃな。
「…うん、ありがと沙明。元気でた」
「OKOK。じゃあまたトランプでもやろうぜ。」
「うん。今日は誰が来るかな?」
その日はジナとSQ、昨日も来たシピとコメットとジョナスも加わって、トランプで遊んだ。
ポーカーだけは絶対ヤらねぇ。アイツに勝てねーからな。
とりあえず今日はブラックジャックをやった。
ジョナスはディーラーヤってまた勝ちやがった。SQも意外と勝ってた。
ジナとかコメットとかは勝ったり負けたり。
ちなみに俺はボロ負けした。あのオッサンマジで覚えてろ…