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【グノーシア】【短編集】広き宇宙の色恋船旅

第2章 異変【ラキオ】【裏】


どれくらい眠っていたんだろうか。
いつの間にか開いていたカーテンの方に目を向けると、外はもう暗くなっていた。
隣にいたはずのラキオもいなくなっている。
私も服が着せられている。恐らくこの家の郡知体がやったのだろう。
ゆっくりと起き上がると同時に、扉が開いた。
「ああ、やっと起きたんだね」
「ラキオ……」
入ってきたのはこの家の主。私が愛している人。
「全く……あの後君が眠って僕もオネムだったから隣で寝たけど、僕が起きても君は眠っていたから先にシャワーを済ませて後のことは郡知体にやらせておいたよ。どれだけ寝れば気が済むンだい」
「ふふ、ごめんね」
いつもの小言を言ってくるラキオに戻っている。
「まあ、特別に許してあげるよ。実験に協力してもらった事実もあるし、君だからね」
それは。最後の言葉は、ちょっと期待してもいいということでしょうか。
「なんなら、君はここに骨をうずめてもいいということにしてあげよう」
え、それって。
「ここに、住んでもいいの……?」
「部屋は持て余してるし、君一人来たぐらいどうってことないだろう。この家には擬知体もあるし、僕が世話をしなくていいと言うのも利点だね。それに、時には実験対象になってもらうことだってできる。どう?僕の家で住んでみるのも中々いいンじゃない?」
なんだかほぼラキオの利点な気もするけど、ラキオのそばにいられるなら、私としては幸せだ。
「うん。私、こっちに引っ越すことにする!」
「なら、とっとと手続きを済ませてくるんだね。」
「はーい!」
近々始まる新しい生活に胸を躍らせ、ラキオに手を振って家に帰った。
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