第1章 感は鈍いが運はいい【沙明】【裏】
2日目。夕里子が消滅したらしい。
まあ敵に回ると厄介だもんな。何となく分かるぜ。直感鈍いけどな。
メインコンソール室に行くと、もう数人は集まっていた。
俺のお目当ての人は…………いたいた。
「よっ、。グッモーニン」
「あ。おはよう、沙明」
早速に話しかけて、フレンドリーに挨拶する。
元々仲がいいワケだし?なんも不思議じゃねーよ。
「お前が疑われたら守ってやっからな。お前も俺のこと守ってくれよ?」
「ふふっ、もちろんだよ」
周りに聞こえないようにお前を守るから俺を守ってくれと頼む。
はすぐにOKを出してくれた。
これで、互いが互いの弁護人っつーワケだ。
そんなやり取りをしているうちに、全員がメインコンソールに集まっていた。
さてと、今日も慣れねー会議しますかね。
「私は昨日沙明を調べたけど、人間だったよ。グノーシアなんかじゃない」
話し合いが始まって、早速がエンジニアとしての情報を公開する。ま、これで俺は白ってワケだ。
ちなみに一日目にしげみちが対抗エンジニアとして出ていたが、嘘がヘタすぎてすぐバレていた。俺でも気づけた。
は確定でエンジニアだってことは分かってるし、誰かに盗られないようにパートナーにしときますかね。
「、俺がお前を守ってやる。お前はただ、俺を信じてりゃいいんだよ。……オゥケイ?」
「うん。一緒にこの状況を乗り越えよう、沙明」
よしよしえらいえらい。ちゃんと断らなかったな。
会議中あからさまに協力関係を結んでおく。
これでは誰にも盗られない。………もうコレ実質俺のハニーってことになんねェ?
アッハ、でも本当になったとしたら超ゴキゲンだな!
っとイケねぇ、今は話し合いに集中な。