第2章 異変【ラキオ】【裏】

「……ね、ラキオはどうしたい？」
「……本能や欲望に従うなら、このまま君の身体を好きにしたいところだね」
「ふふ、そっか。……いいよ。好きにして」
そう言ったが早く、ラキオは私の唇に半ば噛み付くようにして自分のそれを重ね合わせてきた。よっぽど我慢していたのかな。
唇を割り、中に舌が入ってくる。ちゅる、くちゅ、と卑猥な水音を立てて舌が絡み合う。
「ん、ふ……はぁ……」
「ふ、んん……んっ……！」
口付けをしながら唐突に胸に触れられ、意図せず身体を震わせてしまう。不意に攻められ、思考が追いつかない。
「ハァ、君でもなきゃ、僕が直々に前戯をすることはないだろうね。そもそも僕がこんなことすること自体本当はありえないことなんだから、じっくり堪能しなよ、アハハっ！」
いつものラキオ節をきかせ、高らかに笑うと、ニヤリと企むような表情に変わり、ねちっこく私の身体を弄り始めた。
「あ、ふっ……んんん……！」
「満更でもなさそうだね、君」
ラキオから発せられる言葉が全て快感に変わってきている。指だけでなく言葉でも責められ、少しずつ心身共に昂ってきてしまっている。
「さて、そろそろこっちもいいンじゃないの？」
「あっ………」
その声が聞こえたと同時に触れられたのは、案の定女性特有の器官の入口で。段々と、彼を受け入れようと準備を進めているのだと、実感させられてしまう。