第2章 異変【ラキオ】【裏】
「う…………ん…………」
ゆっくりと目を開ける。
あれ、私は…何をしていたんだっけ…………?
ああ、そうだ、ラキオの家に来て、話をしだしたら急に眠くなって……
「ああ、やっと起きたンだ」
そういえば、太ももの辺りに重みがある。
目線をそちらへ向けると、案の定彼がいた。
「ラキオ……?何してるの………?」
「だから、言っただろう?実験に付き合ってもらうと。つい三十分程前のことなのに、もう忘れたのかい?それとも聞こえなかったの?」
まったく、これだから音声による伝達は嫌いなんだ……とぶつぶつ愚痴を呟くラキオ。
「まあとにかく。話を聞いてほしいなら、まずは僕の実験に付き合ってもらおうか」
「実験って、何……?私何をされるの………?」
ラキオが何を考えているのか全く分からない。これから私の身に何が起こるのか、そもそも実験で何を確かめるのか。
今までは何となく分かっていたはずなのに、彼が何をしたいのか、私の頭では考えられなかった。
「ああ、キミはそうやって寝転がっているだけでいい。むしろその方が楽だ。キミにとっても、僕にとってもね。そして、痛みを感じたくないのなら、絶対に抵抗だけはしないことだね。」
「う、ん……分かった……」
私の返事にラキオは少し笑みを浮かべ、私の頬を撫でた。
「さて、実験と言っても、恐らくキミの話にも関わってくることだろうね。まあ解決出来て僕としては一石二鳥だよ!アハハ!」
ラキオはいつものように話しながら、服を脱ぎ始めた。
ああ、嫌でも何をされるのか察してしまう。でも、彼にされるならば、私はこれでも構わない。