第1章 感は鈍いが運はいい【沙明】【裏】
4日目。俺もも消されてねー。
それだけでマジで安心した。
が消えてたら俺別に凍らされてもよかったわ。
なんだったら散々セツに連れてかれそうになったエアロックから飛び出してたかもな。
今日はシピが消えてた。とりあえずマイエンジェルがグノーシア見つけてたらいいんだけどな。
「シピを狙ってきたか……グノーシアの連中も考えたな」
ドクターがいなくなっちまったな。
でも残ってるグノーシアはあと一体だろ?
んなもんマイエンジェルが見つけてくれるだろ。
「報告をお聞かせください。私、記録いたしますから」
「私、ジョナスを調べたよ。……残念だけど、グノーシアだった」
よしきた。あとはジョナスに投票すりゃ俺らの勝ちだな。
「ジョナスはグノーシアだし、ジョナスに投票しよう」
がジョナスに投票しろって言った。
もちろんするに決まってる。グノーシアってだけじゃねェ。
俺はあのオッサンのトランプ事件が気に食わねェっつー私情もあるしな……
アイツらもの案には賛成してるし、もう今日は話すことなくなっちまったな。
「……お前ら、なんか言うことねーの?つっても俺にもねーからな……。投票いっちまうか?」
「そうだね、投票を始めようか」
全員から投票されたジョナスがコールドスリープ。
そりゃ敵だって確定してんだし当たり前だよな。
さすがマイエンジェル。ここぞと言う時に敵を摘出してくるな。………言っとくけど今のダジャレじゃねーからな。
「さすがだな。俺とお前が消える前に敵全滅したじゃん?」
「沙明が支えてくれてたから…」
「嬉しいコト言ってくれんじゃねーの」
そのままに抱きつく。急に周りが静かになった。