第1章 感は鈍いが運はいい【沙明】【裏】
さっきまで官能的な声が響いていたシャワー室内。
「はぁ…はぁ…ん…」
と俺はさっきの余韻に浸るように、床にを後ろから抱き抱えるようにして座った。
「どうよ?俺とナニした気分は」
「は…ん、気持ちよかった…」
「俺も…サイコーにヘブンだったぜ」
さっきとは打って変わって、二人以外には誰にも聞こえないような声でピロートークを交わす。
とりあえず、はこれで正式にマイエンジェルになったっつーワケだ。
「ね、沙明…」
「どーした?」
「……さっきの声、外に聞こえてないかな?」
「別に大丈夫だろ。聞こえてたら聞こえてたで自慢できるし」
「私はいや…恥ずかしいし…」
「ま、俺もイヤだな。お前のえっちい声が他の野郎に聞こえてると思ったら最悪だぜ」
「もう……」
「ま、もっかいシャワー浴びて戻ろうぜ。マイエンジェル?」
「うん…喉もすごい疲れてるし」
そのあとは今までみたいに2人仲良くシャワーを浴びた。
服を着てから髪を乾かすとき、俺はすぐ乾いたけどの長い髪は全然乾かなかった。さっきまで酷使してたの体力はほとんど限界で、俺が必死になって乾かした。
でもちゃんと乾いたらサラサラストレートになって、いつもの撫で心地サイコーの頭に戻った。
アイツの髪でアレンジしてみてーな。俺はこう見えても器用なんだぜ?
食堂に向かって2人で水を飲む。俺はそこまでだけどはめっちゃ喘いでたからな。超水飲んでた。
そのあとは共同寝室で眠った。グノーシア対策規定上がなんたらとかで一緒に寝れねーから、隣同士の個室で眠った。
あーあ。グノーシアに襲われませんように。
俺が次の日目が開けられないのも、朝起きたらがいないのもぜってー御免だからな。頼むぜ守護天使。