第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
トントントン…(野菜を切っていく)
『(野菜を先に切って、人参から電子レンジで加熱して)』
手際良く野菜を切り、個々に皿へ入れていく。
続いて豚肉を切って鍋で炒める。
ジュー…!(肉を炒める)
炒めている間に野菜を入れた皿へラップをかけて
電子レンジで加熱する。
そうすると野菜が柔らかくなる。
『(お肉も良い感じ、水入れて…)』
適量に鍋に水を入れて沸騰させていく。
その間に柔らかくなった野菜を加えて沸騰するのを待つ。
『(人参、玉葱、ジャガイモ、豚肉…。
他にも入れるんだろうけど、私が作るカレーはこれ。)』
黒尾さんも美味しいって食べてくれる、はず。
カレーだから、失敗はないと思うけど…。
ガチャ…!(部屋の扉が開く音)
黒尾「おー?もう出来上がるところ?」
『…残念。 黒尾さんの方が早かった。』
黒尾「っし、俺の勝ちだな。何手伝いマスカ?」
『後はカレーのルーを入れて溶かすだけ。
付け合せの野菜はどうする?』
黒尾「んー…。若干欲しいかも?」
『じゃあ、豆腐サラダにしましょう?
サニーレタスちぎって、豆腐とさっき切ったタマネギの残りと水菜、後はプチトマト加えてごまドレッシングで…。』
黒尾「随分、本格的だな。」
少し驚いたように笑った黒尾さん。
かっこいいなぁ。
黒尾「さっき言ったの、俺が作るから
は風呂入ってこい?」
『分かった。 急いで入ってくる。』
黒尾「ゆっくりでいいぞー?今日は2人で夜食みたいな時間だろ?」
時間は既に夜の21時になる。
それでも割と時短してカレーを作れた気がする。
『うん。 後はお願いします。』
ぎゅーて黒尾さんを抱きしめてから
私は脱衣所に向かった。
黒尾「っ、今の反則、だろ…!」
顔を赤くして
夕飯の続きを作っていた。