第2章 どうして分かってくれないんですか。
ガチャ…(リビングのドアを開ける)
黒尾『お目覚めですか、お姫サマ?』
『えぇ、とても優雅な寝起きではありませんでしたわ。』
黒尾『左様でございましたか。』
時々始まる、黒尾さんと私のお嬢様執事ごっこ。
これの空気の読み方、イマイチ掴めなくて大変。
黒尾『さぁ、お姫サマ。
こちらのお席へお座り下さい。』
『ありがとう、椅子を引いてくださる?』
黒尾『気が利かず、申し訳ございません。』
『構わなくてよ』
椅子を引いてもらって座ったところで
お嬢様執事ごっこはおしまい。
『さぁ、おしまいっ!
早く朝ご飯食べましょうー!』
黒尾『寝起きなのによく一緒にできたな。』
『臨機応変!
こういうときに練習させてくれる黒尾さん好き。』
黒尾『俺はいつでも チャン大好きですけど?』
『知ってまーす!』
今日の朝ご飯は
白ご飯・目玉焼き・お味噌汁(豆腐とワカメ)
デザートに林檎
黒尾『朝から張り切りました〜。』
『わー!林檎ありがとうございます! 』
黒尾『いーってことよ。
さっ、食おうぜ!』
『はーーーーい!』
手を合わせてせーのっ!で
黒尾・ 『いただきますっ!』
朝ご飯がほんとに美味しい。
至福のひととき。
『んん〜! おーいしい〜!』
黒尾『さんきゅ、そういってくれると嬉しいわ。』
『半熟目玉焼き美味しすぎ!』
黒尾『味噌汁はどーですかー』
『勿論、おいしいでーす!』
モグモグと朝ご飯を平らげていく。
あー、ほんとに美味しすぎる。
時刻は 7:56