第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
チャプン…(お風呂の水が跳ねる)
『ふぅ…。(今日のお風呂も気持ちイイ)』
さっきの旅行者の案内は本来は絶対しちゃいけない。
案内フローなんてないし、誤案内をしてしまう確率も大きかった。
けど、自分のことを過信してたわけじゃない。
ただただ、力になりたくて…。
『(今後、あんな風に勝手なことはできない…。私一人のせいで音駒コールセンターが無くなることになる可能性は大きい…)』
今日、黒尾さんに怒られてたのも分かっている。
断るべきところで断らず、勝手に進めてしまった。
『…早く上がろう。 そしてご飯食べたら謝らないと…。』
ささっと寝間着に着替えて
濡れた髪を拭きながらリビングに行った。