第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
『あ、あの、ここお店の中…!』
慌てて黒尾さんの突き飛ばすように
胸板を押した。
黒尾「…あー、かわい。」
すりすりと首筋に頬擦りしてくる。
擽ったいし、お店の中だから勘弁してほしい。
『だ、め…。 もう、離れてくださいっ!』
黒尾「しょうがないな〜」
ニヤニヤしてる黒尾さん。
ほんと、職場以外だと周りみて行動してくれないから困る。。
『早く、帰りましょう?
夕飯食べるの、遅くなっちゃうよ。』
黒尾「はいよ。
帰りの荷物は俺の仕事〜♪」
『だめ、私も1つ持つから。』
黒尾「重たいのは男の仕事だろ? 俺にもカッコつけさせてクダサイ」
『…2つ持ったら、黒尾さんと繋げなくなるからイヤ…。』
黒尾「…な!? えっ? ちょっ…?!」
半ば無理矢理、会計して袋に入れた荷物を手に持つ。
これで手を繋いで帰れる。
『…そこで赤くなってたら、夕飯無しにする。』
黒尾「あー!それは無理っ!」
帰り道、黒尾さんと手を繋いで
お家に帰った。