第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
「お疲れ様、けど今の対応は業務外のことデスケド?」
『…申し訳ございませんでした。
私もこのサイトで予約したことがあったので、
ご案内をしなければと思いまして。』
「まぁ、それが清水チャンの良いところなんだけどよ。
何でもセンターの音駒でも、今のはなぁ。」
『私の勝手な行動でここの事業が無くなるなんてことはしたくないですが、今の応対で温度感も高くなく、スムーズに案内できたかと思います。
本来なら業務外ですが、これから取り組むことも考えられるかと…。』
「まぁ、今回のはスムーズに案内できたから良いとしましょう。
確かに本来なら今の応対次第でここの事業所、そして会社自体も無くなる可能性も有り得ることだから。」
今後は案内しないように。と釘を刺された。
そして…
「今のも事業に取り組めるように
今後の案内フローに追加するか。研修も入れるからなー。」
『……!
ありがとうございますっ!』
勢いよく頭を下げた。
前々からこういう案内も追加してほしいと思っていたから。
「とりあえず、今日は業務終了してるから
さっさと帰りなさい。」
『はい。それでは失礼します。"黒尾SV"』
黒尾「はーい、今日もお疲れ様デシタ。」
私は荷物を取りに
ロッカーへと向かった。