第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
洗い物を全部食洗機に入れて
乾燥までやれるように設定する。
ピッ…!(食洗機設定する)
『洗い物終わりましたー!黒尾さんはシーツ終わりましたー?』
声を掛けながら、黒尾さんの自室に向かう。
黒尾『んー、俺の方も終わったぞー』
返事をしながら部屋を開けてくれて
私は黒尾さんの手を掴んで
『最後は歯磨きですよ。行きましょう。』
黒尾『りょうかーい。』
素直に手を掴まれたまま洗面所にむかう。
黒尾『そういえば、お前の髪、まだ濡れたまんま。』
わしゃわしゃとタオルで髪を拭いてくれる。
あ、トリートメント忘れてた。
『歯磨きのついでにちゃんとドライヤーします。』
黒尾『トリートメントも怠らないでくださーい。』
『なんでバレるの。私言ってないです。』
黒尾『表情で判断しました。』
『やめて、顔見て判断するの。』
黒尾『俺の特権♪』
反論しながら歯磨きを始める。
シャカシャカと歯磨きの音だけが洗面所に響き渡る。
『…んー。』シャカシャカ
黒尾『ん、ほっぷ(コップ)』
『ふぁい。』
水の入ったコップ渡して口の中を濯ぐ。
黒尾さんに続いて私も歯磨きを終える。
ガサゴソ…(ドライヤーを取り出す)
カチャ…ブォー!(コンセントに差して電源を入れる)
『んん、暑い…。』
ほとんど乾いていたおかげでそんなに長時間
熱風を浴びることはない。
トリートメントを付けようとドライヤーの電源を一旦止める。
黒尾『ほい、俺がトリートメント付けてやるよ。』
『あ、ありがとう、ございます。』
サラッとトリートメントを手にとって
私の髪に馴染ませてくれる。
丁寧にやってくれるから、嬉しい。
黒尾『よし、全体にできたぞ。』
『丁寧にやってくれるから好きです。』
黒尾『まぁな。』
歯磨きとドライヤーを終えて
黒尾さんの寝室に向かう。
時刻は23:08