第1章 こんなに緩くて大丈夫ですか?
『………え?』
ポロッとサラダをカレーの上に落としてしまい
それにも気付かず、思考が停止した。
黒尾「だーかーら。」
今日は俺と一緒に寝るの。と至って真面目な顔で
言われた。
うん、さっきも聞いた。聞きました。
『え、と、その…。』
黒尾「……ねぇ、俺ら同棲して何ヶ月?」
『も、もう少しで3ヶ月目デス。』
黒尾「そうだな、3ヶ月経つよな?」
にこにことしながら問い掛けてくる黒尾さんだけど、目が笑ってない。
『だ、だって…。』
黒尾「"勝負"だよね?」
う、何とも言わせない圧が…。
『…な、なにもしない?』
黒尾「なにもって?」
ニヤニヤしながら
私のの返答を待つ黒尾さん。
『(この顔は、悪いこと考えてる顔だ…!)』
黒尾「ま、結果は俺の勝ちだから、拒否権ないよー」
そう言いながらカレーをまた食べ始める。
私も続いてカレーを食べる
『…ねぇ、サラダ落としたんだけど。』
黒尾「それは チャンが悪いです。」
『…むぅ。』
若干拗ねながら、カレーの上に落ちたサラダを食べる。
時刻は22:07