第5章 competition
ーレオナsideー
びっくりした…
いつの間にか龍ちゃんがいた。
しかもあんなにダーツが上手かったなんて…
少し派手めな20代前半くらいの女の子といる。
女の子は私を知っているのか、時々チラチラとこちらを見ていることが分かった。
確かにアフターとかで客とどこかにいても、たまに女の子に話しかけられることがある。
何だかものすごく話しかけたそうだ。
チラと私と目が合うと、その子はビクッとしてから急いで目を逸らし酒を飲み出した。
そんなことよりも、及川さんのボディタッチに対応するのがめんどくさくてすごく不快。
その、メンズシャネルの香水(昔私があげたもの)の匂いがものすごく濃く感じる。
近付かれても少しでも自分が不快に感じないためにも好みの香りの香水をプレゼントしたわけだが…
ここまで近づかれては普通に具合が悪くなりそうだ。